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  • 執筆者の写真wakakoakashio

「歩こう話そうTALK&WALK2021」ありがとうございました!


 去る3月27日、「歩こう話そうTALK&WALK2021」が開催されました。 

今回は、JICA横浜センターを本部に、日本全国5サテライト会場と、アメリカ、アジアを繋ぐ大型企画。スタッフ一同、初めての試みにワクワクドキドキ(ハラハラも?!)が抑えられませんでしたが、おかげさまで桜咲く清々しい春の空のもと、ABAと日本の明るい未来を期待させる、素晴らしい1日となりました。


 当日はオープニングから各サテライト会場から個性あふれる楽しい現場の様子が伝えられ、大盛り上がり。朝早くから集まった参加者と早々話し込んで放送準備に間に合わなかった横浜開港記念館会場のオープニング“音声のみ参加”もご愛敬。笑顔、笑顔のスタートでした!



 さてプログラムのトップバッターは当会代表の藤坂龍司による、「わが家のABA体験」。自身のお嬢さんの誕生から障害受容、ABAとの出会い、歩んできた20数年を、穏やかな語り口で笑いも取りつつ。わが代表ながら、その愛情深さや、わが子で確かな効果を確信したABAを、同様の悩みに直面されている全国の親御さんたちに伝えたい、広めたいという決意が静かに伝わる、目頭が熱くなる講演でした。

 

 次は、ABAの本場アメリカで学びBCBAとしてスーパーバイザー歴15年!、帰国後は本場のABA療育を日本に伝え実践されている、長尾陽子先生がご登壇。「ソーシャルグループの作成&実践報告」をテーマに、他者視点や遊びのスキルなど、社会性を育てる集団支援について具体的にとても参考になるプレゼンテーションのほか、アメリカのリアルな療育現場の構造の話など、日本が今後どのような仕組みを目指したらよいのか考えさせられる、深い内容でした。


 

 このあたりでお昼の時間なのですが、熱いプログラムは続きます。

 


 当会名誉顧問でBCBA-Dの田中桜子先生は、わが国の未来のために、ABAのコミュニティを日本で形成することの重要性を、札幌に拠点を移した桜子先生の新事業所からご登壇。インド、マレーシア、フィリピンのABAのリーダーの先生方によるビデオメッセージも届き、コロナ禍における療育のあり方、各国でのABAの広まり、保護者と協力して療育に取り組む有効性などについて語られました。それぞれの国のABAリーダーが、信頼をもってつながる姿に、日本やアジア諸国の明るい未来が見えるようでした。


 午後にはトークセッションが目白押し。まずは支援学校の教員4名によるそれぞれの取り組みについての報告と、それについて横浜国立大学で応用行動分析学をご専門にされる渡部匡隆先生による具体的なアドバイス。4名の現役の先生方のABA的な取り組みの数々もパワフルで大変素晴らしく、また、日本の教育界でABA受け入れの変遷をご存じの渡部先生の、今後定着させるためには親との協働・協調が必須になるという言葉は、保護者と支援者などを繋ぐ活動を進める私たちABA SPEAKSへの大きな励ましとなりました。

 

 その後は、本部メンバーとともにJSPACCの吉山るり子さんがご登壇。吉山さんの息子さんがお世話になったセラピストでもあり、アメリカで日本人のコミュニティづくりに尽力された在米親の会代表をはじめ、メンバーの方々をオンラインでつなぎ、現地療育の様子や、在米日本人として傷害のある子どもを育ててきたリアルな話を。最新情報では親たちの働きかけの甲斐あって、障害児を育てる親も優先的にコロナワクチンが接種できるようになったなど、興味深い話も伝えられました。皆が不思議なご縁で出会うべくして出会った、ソウルメイトであるという吉山さんの言葉がとても印象的でした。


 最後は、神奈川県内で独自の取り組みが光る放課後デーサービス キッズコネクションさんから、「IT時代の強化子探し&いつでも誰からでも愛されるための般化練習!」。スタッフの皆さんのITを活用した支援の画期的アイデアの数々は目からウロコ! また自分自身にもABAを活用して、強化しながらイキイキと仕事をされる様子は、長い長いこの日の最後の講演にも関わらず、見ている私たちを元気にしてくれました。


 すべての講演終了後には、JICA横浜センターの本部メンバーと、各サテライト会場の参加者の皆さんは、各地でそれぞれ恒例のクリーンウォーク(ごみ拾い)へ! 放送はここで終わりましたが、実はその後も遅くまで参加者の皆さんと交流は続き、熱い1日の夜は、さらに長く深く、更けていったのでした…。


★当日の内容は無料公開されています! ぜひご覧ください★



 開催後のアンケートでは、


・実際に仕事や子どもへの対応に役に立つ考え方や内容が多く、たいへん勉強になりました

・ABAを学び実践している方がいることに、やっぱりこれだと再確認できた。高機能自閉症の社会スキルについて学習できました

・自閉症の高校生を持つ、親です。今回は初心者でも わかりやすい内容で良かったです。やはり親目線、親の苦労話(療育について)が 知りたかったので有意義でした。海外からの話も 興味深かったです!!

・理論だけでなく、実践に密着した議論や講演があった

・オンラインで色々な地域の皆さんと繋がれてよかった

・アメリカからのliveなど、全体的には素晴らしい構成になっていました。10時から4時まで目が離せない、飽きさせない構成でした


…などなど、大変ありがたいメッセージや、ご意見もたくさんいただきました。ありがとうございました!


 皆さまの温かい励ましを糧に、そしてご意見を参考に、ABA SPEAKSでは、よりよいイベント開催を目指していきたいと思います。次回、第4回「TALK&WALK歩こう話そう2022」は、来年3月27日(日)を予定しています。ぜひ、ご期待ください。



 最後になりましたが、今回も会場をご提供くださったJICA横浜センター様、ご後援くださった神奈川県教育委員会様、協賛いただいた各社の皆さま、香川・横浜・名古屋・札幌・大阪のサテライト会場の皆さん、そしてオンラインで参加くださった皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました!








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