ABA SPEAKS

ミッション
発達障害を持つすべての子どもたちにABAを

SPEAKS 1 「伝える」

自閉症をはじめとする発達障害児へのエビデンスのある療育法としてのABAをわが国にもっと広めるための活動をしています。


SPEAKS 2 「主張する」
自閉症児に対する早期療育法としてのABAの公費化を求める活動をしています。

 


SPEAKS 3「対話する」
子どもをサポートする全ての保護者・支援者・教育者・専門家と協動して実践します。

代表メッセージ

 ABA SPEAKS代表の藤坂龍司です。


 私がABAに出会ったのは、1997年。私の2才の娘が「自閉傾向」と診断された直後のことでした。書店で自閉症に関する本を探していて、たまたまキャサリン・モーリス著「わが子よ、声を聞かせて:自閉症と闘った母と子」(NHK出版)という本が目に留まったのです。その本には、ABA(行動療法)という方法で、自閉症の子どもが劇的に改善していく様子が、母親の目から描かれていました。私はさっそくABA、特に自閉症療育に劇的な効果を挙げているというロバース博士のABA早期集中療育のマニュアルを米国から取り寄せ、わが子に独学で施しました。その結果、全く無発語だったわが子が、わずか1か月半の間に、2語文を話せるようになったのです。


 私はこのすばらしい、科学的エビデンスに基づく療育法であるABAを日本のほかの親御さんたちに伝えるべく、2000年に「つみきの会」という親の会を立ち上げました。「つみきの会」はABA家庭療育に自ら取り組む親とそれを支える療育関係者の会として、現在も活発に活動しています。


 ABA発祥の地アメリカ合衆国や、お隣のカナダでは、親たちの運動の結果、ABAが公費で、あるいは医療保険の対象として自閉症児に広く提供されています。私は日本でもABAの公費化を実現すべく、つみきの会の代表として何度か厚労省や関係国会議員のもとに足を運びました。しかし力不足で、この20年間、全く状況に変化をもたらすことができませんでした。
 そこへ2017年、現副代表の高原沙都子さんとの出会いがあり、翌2018年、さらに思いを共有する多くの仲間を集めて、この会の前身である「ABA公費化を目指す親の会」を発足させました。以来、2年間、改めて日本でのABA公費化を目指し、「つみきの会」とも連携して、様々な活動を行ってきました。
 しかしその過程で、「単に自閉症児の早期療育法としてのABAの公費化を目指すだけではなく、その前提として、ABA自体をもっと親御さんや医療、療育、教育、福祉関係者の皆さんに知ってもらい、広めていく必要がある」という思いが強くなってきました。そこでこの度、会の名称を「ABA SPEAKS」と改め、再出発することとなった次第です。


 自閉症をはじめとする発達障害を持つ子どもを持つ保護者の皆様、医療、療育、教育、福祉、行政関係者の皆様、そしてABA・応用行動分析の研究者、専門家の皆様、どうか、私たちの活動にご理解をいただき、これまで以上に、ご参加、ご支援をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

2021年4月
ABA SPEAKS代表
藤坂龍司

藤坂龍司

広島大学法学部卒業。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。兵庫教育大学大学院学校教育研究科修士課程修了。臨床心理士。公認心理師。 NPO法人つみきの会代表。株式会社NOTIA代表取締役。日本発達障害ネットワーク理事。ABA SPEAKS代表。自閉症児の親。

副代表メッセージ

私が長い間こころのなかで思いつづけ、私の仲間が集まって始めることができたこの活動は、私達の子供が自閉症スペクトラム障害を持つ子供であったからです。

自閉症スペクトラム障害というと、学校や職場で一人はいる空気を読まない発言で周囲を嫌な気分にさせる困った人、といった印象を持つ方が多いかもしれません。しかし幼児期の言葉の遅れや、目の合わなさといった症状で見つかる自閉症スペクトラム障害の子供たちはそれとは異なり、そもそも小学校普通学級に行くことが出来ず、支援学級や特別支援学校で過ごす場合が多いのです。

待望の我が子を授かってからの夫婦の毎日はきらきら光り輝くものでしょう。親戚や友人たちから祝福される日々が続き、仲良くなった親仲間とともに子供の成長を喜び合います。しかし1歳の誕生日を迎える頃から違和感を感じ始め、友達の子供や保育園の同級生と我が子は「何かが違う」ことに気づきます。喋らない言葉、一方的なコミュニケーション、合わない目。次第に大きくなる違和感は、幸せであったはずの自分たちを絶望へと追いやります。病院には行ったけど。勧められて療育には通っているけれど。一向に良くならない子供に、大きくなる一方の同級生との差に、あんなに生まれてきてくれてありがとうと感謝していたはずの愛しい子供を憎く思ってしまっている自分に愕然とします。

1歳半健診の大きな役割として自閉症スペクトラム等の発達障害の早期発見があります。しかし、その後のフォローは残念ながら未熟と言わざるを得ません。そこで見つかった子供たちが療育を受けている割合は5割以下です(1)。自閉症スペクトラム障害を見つけたはいいものの、経過観察と言われて適切な療育の機会を逃している子供たちが溢れているのです。患者さんとその家族は、不安な状態のまま取り残されています。

療育の内容も日本はアメリカをはじめとする欧米諸国とは比べものになりません。アメリカではABAという早期療育法が大きな成果をあげています。ABAを行わなかった幼児で小学校普通学級に進学できたのは21人中1人であったのに比べ、週40時間のABAを行った幼児は19人中9名が普通学級に行けたという結果があります(2)。この子供たちは成長しても普通の集団で生活することが出来、大学生になるまでになりました(3)。

アメリカではほとんどの州でABAが公費で受けられます(4)。それも1対1の個人療育。クラスルームで習っても家で応用することが難しい自閉症の子供達のために、最初から生活の場である家庭で療育で学べるように家にセラピストが来てくれます。時間数も週に20時間と圧倒的に長く子供と関わってくれるのです。

早期療育はお金がかかりますが、その後の生涯にわたる支援費用が軽減されることを考えれば、最終的には費用対効果が高いということもわかっています(5)。

 


私達は思います。

欧米諸国のように幼児期に十分な療育を公費で受けさせてあげたい。
日常を過ごす場所である保育園や学校でABAに基づく関わりをして欲しい。
適切な支援の方法を苦しむ親達に届けてあげたい。


私と 私の仲間は、この願いを現実に変えるため立ち上がりました。

私たちは微力ですが、頑張ります。
みなさまのご理解とエールをください。きっとおおきな力になります。
このおおきな力が、子供達の未来を作ります。

「発達障害を持つすべての子に、ABAを。」
ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

ABA SPAKES 副代表
高原沙都子

(1)日本臨床心理士会 乳幼児健診における発達障害に関する市町村調査 報告書 平成26年3月31日
(2)Lovaas, O.I., (1987) Behavioral treatment and normal educational and intellectual functioning in young autistic children. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 55, 1, 3-9.
(3)McEachin, J.J., Smith, T., & Lovaas, O.I., (1993) Long-term outcome for children with autism who received early intensive behavioral treatment. American Journal on Mental Retardation, 97. 4. 359-372.
(4)AppliedBehaviorAnalysisEdu.org. 2018. State-by-State Guide to Insurance Laws Governing the Treatment of ASD with Applied Behavior Analysis. [ONLINE] Available at: https://www.appliedbehavioranalysisedu.org/state-by-state-guide-to-autism-insurance-laws/. [Accessed 7 April 2018].
(5)Costs of Autism Spectrum Disorders in the United Kingdom and the United States
Ariane V. S. Buescher, MSc; Zuleyha Cidav, PhD; Martin Knapp, PhD; David S. Mandell, ScD
JAMA Pediatr. doi:10.1001/jamapediatrics.2014.210
Published online June 9, 2014.

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